産婦人科医が書く妊娠しやすい体作り

東京の病院で産婦人科医をしているあらいきょうこと申します。不妊治療を受ける前に知っておきたい&改善しておきたい不妊の原因を解消法とともに紹介していきます。元気な赤ちゃんを授かる身体になるために、まずはあなた自身が元気で幸せになってください。

妊娠しやすい食べ物

私たちの体をつくっているのは食べ物です。健康な卵子と精子、そして産むための体づくりにも、バランスのよい食事は欠かせません。外食が多い人は、不足しがちな野菜とフルーツを意識してとるように。人体の大部分はたんぱく質で構成されていますから、その大切な栄養素を多く含む肉や魚も食べましょう。ダイエットの敵といわれている糖質も、不足すると体調不良を起こします。それから老化の原因となる活性酸素から体を守るためには、ミトコンドリアから生成されるエネルギー源が必要なのですか、ミトコンドリアはバランスのいい食事で活性化します。これも併せて覚えておいてくださいね。
バランスのよい食事とあわせてとるといいのが、授かリ効果を高める抗酸化食材です。すべての老化現象のもとといわれる活性酸素。体内に活性酸素が増えすぎると、卵子や精子も老化が早まります。このやっかいな活性酸素を体外に排出させたり、害を少なくするのが抗酸化食材です。ビタミン類(とくにビタミンE)やポリフェノール、ゴマグリナン酸、アスタキサンチン、還元型コエンザイムQ10などがその代表です。

男性も不妊の検査を受けることがとても大切

不妊の原因は、女性因子による不妊が40パーセント強、男性因子による不妊が40パーセント弱、両方もしくは原因不明不妊が20パーセントです。

ですから、不妊治療を始めるにあたっては、なるべく早い時期に男性も不妊の検査を受けたほうがいいです。

不妊において男性が受ける検査は、精液検査です。精液の状態を様々な角度から調べます。
これによって、精子の数が少ない乏精子症、精子の運動率が低い精子無力症、精子の奇形率の高さなどがわかります。

その程度によって、自然妊娠が可能か、男性に対する治療が必要か、あるいは体外受精や顕微授精を視野に入れるべきかなどが検討されます。

もし男性側に不妊の原因が見つかれば、治療の方針もはっきりしますし、女性も不必要な検査を受けずにすみます。

また、精液検査で「異常なし」であれば、その後、男性のほうにしばらく出番はありません。不妊症の検査、治療は、おもに女性のほうが受けることになりますので、そのことを理解して、カップルが協力しあい、男性は女性をサポートする姿勢が常に必要になるわけです。

男性もきちんと検査を受けることはその第一歩であり、体外インフラの重要ポイントだといえるでしょう。

妊娠に必要な栄養素、葉酸

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厚労省が、「妊娠を考えている女性は1日400μgの葉酸を摂るべき」と勧めていることもあり、一般の女性にも「葉酸って大事なんでしよ」という認識が広がりつつあります。

赤ちゃんの脳や神経の成長に欠かせない栄養素であり、これが不足すると神経管閉鎖障害などの先天性異常の原因になりかねません。しかも、一番大事な脳の神経は妊娠6週目までにほとんど完成してしまうのです。

オーストラリアなど、葉酸不足による赤ちゃんの発育不良が問題となっていた国々では、小麦粉に葉酸を添加することが義務付けられたほど。

妊娠6週目というのは気付くかどうかというギリギリの週数ですから、妊娠が発覚してから摂るのではまったく意味がありません。妊活に入ると同時にしっかり摂って、ペースを作っておきましょう。