産婦人科医が書く妊娠しやすい体作り

東京の病院で産婦人科医をしているあらいきょうこと申します。不妊治療を受ける前に知っておきたい&改善しておきたい不妊の原因を解消法とともに紹介していきます。元気な赤ちゃんを授かる身体になるために、まずはあなた自身が元気で幸せになってください。

妊娠

妊娠に必要な栄養素、葉酸

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厚労省が、「妊娠を考えている女性は1日400μgの葉酸を摂るべき」と勧めていることもあり、一般の女性にも「葉酸って大事なんでしよ」という認識が広がりつつあります。

赤ちゃんの脳や神経の成長に欠かせない栄養素であり、これが不足すると神経管閉鎖障害などの先天性異常の原因になりかねません。しかも、一番大事な脳の神経は妊娠6週目までにほとんど完成してしまうのです。

オーストラリアなど、葉酸不足による赤ちゃんの発育不良が問題となっていた国々では、小麦粉に葉酸を添加することが義務付けられたほど。

妊娠6週目というのは気付くかどうかというギリギリの週数ですから、妊娠が発覚してから摂るのではまったく意味がありません。妊活に入ると同時にしっかり摂って、ペースを作っておきましょう。





妊娠しやすい体重

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太りすぎもやせすぎも危険!適正な体重が妊娠・出産に大切な理由


リスクのない妊活中こそ体重管理を行うチャンス

見た目を気にするあまり、過激な減量をすると月経が止まり、排卵することができない体に!

「身長と体重で算出する値をBMIといい、成人の体格指数として国際的標準指標になっています。

海外ではBMI 30以上になると排卵障害が多いことがわかっていますが、日本人はBMI 25以上で排卵障害が多く確認されています。

太りすぎると、妊娠しても妊娠糖尿病などの症状が出やすく、また出産時もリスクが伴いますので、妊活中に減量することをおすすめします。

さらに、やせすぎも太りすぎも、生まれてくる赤ちゃんにリスクが高まることも報告されています。

妊活中の今だからこそできる、体重管理で健やかな赤ちゃんを。


BMI 25以上の人は体重を5%落とすだけで妊娠力がアップする

一般的なBMIの平均値は22.日本ではBMI25以上の人から妊娠率が低下しているので注意が必要です。

さらに太りすぎは内臓脂肪が増加するだけでなく、細胞そのものが肥大化。

増殖する悪玉菌によって排卵しにくいだけでなく、妊娠しても出産リスクが高まります。

体重を5%減らすだけで、排卵障害が治ることもあるので、健康的なダイエットを心がけてください。

体重のコントロールとともに筋量を増やす運動で元気な赤ちゃんを産んで育てる

妊娠を望むなら、どんな体重の人でも筋量をアップして代謝を促すことが大切です。


1日の摂取力ロリーと一般的な食品のカロリーを知っておくことが重要

成人女性が摂取する1日のカロリーの目安は1800~2000kal。

妊娠を望むなら肉も魚も野菜もバランスよく食べること。ダイエットのために野菜だけといった偏った食事は、必ずリバウンドが起こるので絶対にNGです。

よく食べるもののカロリー量を覚えておくなど、1日に食べる量と栄養バランスを考えてベスト体重を維持しましょう。

排卵日以外も妊娠しやすい身体になる

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質の良い精子を求めるなら愛のあるセックスをするべき

妊活に一生懸命になるあまり、「子どもをつくる」ということの木質を見失ってしまう人に多いのが。

排卵日にだけセックスするというケース。

妊娠する確率自体は確かに高いですが、義務的に行うセックスと愛のあるセックスでは動物的なエネルギーの質が全く違ってきます。

そもそも子づくりとは、夫婦2人の生活の延長線上にあるもの。

2人の生活にエネルギーを向けられている人は妊活もうまくいきやすい。

逆に仕事やほかの物事ばかりを優先し、夫婦の時間やセックスをおざなりにするような生活だと、お互いの身体が子どもをつくるモードに入りにくくなってしまうのです。

男女ともに勢いを持ち、排卵日以外も積極的に臨んだほうが、ホルモンの力が増して妊娠率が高くなります。

最近、必要最小限しかセックスしていない……という方は、初心に戻ってセックスを楽しむことを考えてみてください。

セックスレスが原因で起こる問題


・セックスの義務化
・夫婦関係の冷え込み
・妊活がスムーズに進まない


セックスを充実させたほういい理由

流産のリスクが少なくなる
回数が多いほど妊娠率が高くなり、流産率が低くなるというデータが発表されています。「排卵日だけ!」と気負うストレスもなくなるので、夫婦関係も良好に。

精子の質や鮮度が良くなる

よく「排卵日に備えてセックスの回数を減らす」という話を聞きますが、マメにしたほうが精子の鮮度も質も良くなります。精子自体の数は減らないのでご安心を!

女性ホルモンが活性化してキレイになる
野性的な女性の魅力は外見に表れます。化粧ノリが良くなったり、バストとヒップが張ってウェストがくびれてきたら妊娠に関するホルモンカがアップしてきたサインと言えるでしょう。


セックスレスを解消するには

・夫婦関係を見直す
・セックスを楽しむ方法を見つける

よく「結婚しても男と女でいよう」という夫婦がいますが、本来ならばそれが当たり前です。

子どもをつくることとは関係なしに、たくさんセックスしたいと思い合えるような関係を構築することが大切なんです。

それでもどうしてもセックスが苦手という人は、お互いが心地良くなるための方法を2人で探し出してみましょう。

妊娠力を低下させてる原因

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不妊治療を受ける前に知っておきたい&改善しておきたい不妊の原因を解消法とともに紹介していきます。元気な赤ちゃんを授かる身体になるために、まずはあなた自身が元気で幸せになってください。

不妊症につながる病気がある


妊活をはじめるうえで最初に知っておきたいのが、自然妊娠できる身体かどうか。

もし排卵の可否や卵管の詰まり、子宮内膜症といった妊娠を妨げる病気があれば治療を受けておきましよう。

症状によっては自然妊娠できる可能性も見えてきます。

>>不妊症につながる病気はこちら


男性不妊の疑いがある

妊活とは2人で取り組む問題。多くの場合は女性側だけが「私のせい」と自分を責めてしまいがちですが、不妊の要因の半分は男性側にあります。

協力してもらうではなくともに力を合わせていく”ためにも、パートナーの妊娠力を知っておく必要があるのです。

>>男性不妊の特徴はこちら


卵子の老化と数の減少

年齢が高まるにつれて深刻になる質の低下とは、卵子を構成する細胞の衰えのこと。

残り少ない卵子が劣化してしまう…と聞くと絶望的な状況に思えますが、細胞の持つ力を活性化すれば卵子の若返りや数を増やすことは可能なのです。

>>卵子の老化はこちら


ストレスによる身体機能の低下

妊活に過度のプレッシャーやストレスを抱えがちな人に起こりやすい要因。

心だけの問題と捉えられがちですが、ホルモンバランスの乱れやEDといった身体の不調につながるので注意が必要です。

心当たりがある人は自分を癒し、大切にする習慣を意識してください。

>>ストレスについて詳しくはこちら


セックスが充実していない

愛のあるセックスをたくさんする。これが原点であり、いちばんの妊活法。

「排卵日だけ≒体外授精で十分」という人もいますが、日常的にする習慣をつけたほうが妊娠しやすい体質に近づけるのです。

夫婦の気持ちをひとつにするためにもオススメですよ。

>>セックスの問題についてはこちら