産婦人科医が書く妊娠しやすい体作り

東京の病院で産婦人科医をしているあらいきょうこと申します。不妊治療を受ける前に知っておきたい&改善しておきたい不妊の原因を解消法とともに紹介していきます。元気な赤ちゃんを授かる身体になるために、まずはあなた自身が元気で幸せになってください。

Tag:妊娠

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不妊治療を受ける前に知っておきたい&改善しておきたい不妊の原因を解消法とともに紹介していきます。元気な赤ちゃんを授かる身体になるために、まずはあなた自身が元気で幸せになってください。

妊活体験談

生理が来なくて検査薬で調べたら陽性反応。 その月は頑張ってHしたけど8回くらいでしたが、その頃は、仕事を時短にしてもらい、鍼灸に2回行き妊活力をアップしてもらい、子宝神社にも行ってお参りもしてました ...
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不妊症につながる病気がある


妊活をはじめるうえで最初に知っておきたいのが、自然妊娠できる身体かどうか。

もし排卵の可否や卵管の詰まり、子宮内膜症といった妊娠を妨げる病気があれば治療を受けておきましよう。

症状によっては自然妊娠できる可能性も見えてきます。

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男性不妊の疑いがある

妊活とは2人で取り組む問題。多くの場合は女性側だけが「私のせい」と自分を責めてしまいがちですが、不妊の要因の半分は男性側にあります。

協力してもらうではなくともに力を合わせていく”ためにも、パートナーの妊娠力を知っておく必要があるのです。

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卵子の老化と数の減少

年齢が高まるにつれて深刻になる質の低下とは、卵子を構成する細胞の衰えのこと。

残り少ない卵子が劣化してしまう…と聞くと絶望的な状況に思えますが、細胞の持つ力を活性化すれば卵子の若返りや数を増やすことは可能なのです。

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ストレスによる身体機能の低下

妊活に過度のプレッシャーやストレスを抱えがちな人に起こりやすい要因。

心だけの問題と捉えられがちですが、ホルモンバランスの乱れやEDといった身体の不調につながるので注意が必要です。

心当たりがある人は自分を癒し、大切にする習慣を意識してください。

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セックスが充実していない

愛のあるセックスをたくさんする。これが原点であり、いちばんの妊活法。

「排卵日だけ≒体外授精で十分」という人もいますが、日常的にする習慣をつけたほうが妊娠しやすい体質に近づけるのです。

夫婦の気持ちをひとつにするためにもオススメですよ。

>>セックスの問題についてはこちら

pregnancy2

厚労省が、「妊娠を考えている女性は1日400μgの葉酸を摂るべき」と勧めていることもあり、一般の女性にも「葉酸って大事なんでしよ」という認識が広がりつつあります。

妊活体験談

葉酸とルイスボスティーを飲んでいました。 それから4ヶ月ぐらい医師の指導のもとタイミング法をしていましたが授からず、医師から人工授精AIHを勧められトライすることに ...
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赤ちゃんの脳や神経の成長に欠かせない栄養素であり、これが不足すると神経管閉鎖障害などの先天性異常の原因になりかねません。しかも、一番大事な脳の神経は妊娠6週目までにほとんど完成してしまうのです。

オーストラリアなど、葉酸不足による赤ちゃんの発育不良が問題となっていた国々では、小麦粉に葉酸を添加することが義務付けられたほど。

妊娠6週目というのは気付くかどうかというギリギリの週数ですから、妊娠が発覚してから摂るのではまったく意味がありません。妊活に入ると同時にしっかり摂って、ペースを作っておきましょう。





relationship

ストレスが妊娠に与える影響が分かりはじめています。

ストレスを軽減することによって体外受精の成功率に2倍以上の差が生じた、という研究報告があります。

一方、不妊治療を受けている女性の60~70%はノイローゼに近い精神状態に追い込まれている、という研究報告もあります。

不妊症は、生活に悪影響を及ばす様々な感情(たとえば不安、怒り、抑うつ、自尊心の低下)をもたらします。

にもかかわらず、不妊に悩む多くの女性は医師の助けを求めていないという実態も報告されています。

大部分の女性は自然妊娠を望み、不妊治療を先延ばしにする傾向があります。

自然に妊娠できるかどうかを確かめるために、不妊治療を開始する前に平均2年待つ傾向にあると推定されていますが、この期間が女性の心配と後悔を増大させます。


の女性の約6割は長く待ちすぎたと感じているという報告もあります。

では、どうしたらいいのでしょう。

まずは、2年間も治療を先延ばしにしないことです。妊娠しにくくさせている何かがあるかどうかは、排卵のタイミングに合っていれば、3ヶ月程度でわかります。

そしてその何かは自分(女性)のせいと決めつけず、男女半々と考えて、パートナーと話し合うことです。

しかしパートナーが女性の思いをしっかりと受け止め、きちんと向き合ってくれるかどうかはわかりません。

妊娠を切望する気持ちや実感が、男性側に欠けているケースが多くみられます。そんな時は、同じ思いを抱えている人たちと繋がってみでもよいかもしれません。

自分について話すことが、食べ物やお金で感じるのと同じ「喜びの感覚」(ドーパミンの分泌)を脳のなかに呼び起こすことが明らかになっています。

個人的な会話であっても、フェイスブックやツイッターといったソーシャルメディアでの発信であっても、それは変わらないのだそうです。

特に自己開示、つまり自分が何を感じ、どう考えたかを他人に話すことによる満足度が高いようです。

次にグッスリ眠ること。睡眠中に分泌される成長ホルモンが心身の傷を癒してくれます。ですからそ
の分泌が最大化するよう心がけましょう。

寝入りばなに外からの刺激を受けると分泌が低下してしまうので、なるべく暗くて静かな環境で眠りにつくことが大切です。

テレビなどをつけっぱなしにしないでください。そして就寝の時間帯にも気をつけましょう。できれば日付が変わらないうちに、遅くても1時ごろまでには入眠したいものです。

3つめは、スキンシップの活用です。タッチングのヒーリング効果は私たちの想像以上です。

赤ちゃんの場合、どんなに栄養を与えて衛生面に気をつけてあげても、タッチングで愛情を示してあげないと死んでしまう、そんな恐ろしい実験結果があるほどです。

大人の場合も同じではないでしょうか。

パートナーとハグするなど、協力が得られればベストですが、無理強いは禁物です。

ハグ⇒SEX=子作り、といった短絡的な行動パターンしかイメージできない男性の場合、かえって二人の関係性を損ねる結果にもなりかねません。

マッサージし合うとか、じゃれ合うとか、性的なイメージの少ない方法ですら男性が身構えてしまうようであれば、専門家の助けが必要になるかもしれません。

SEXカウンセリングは日本では非常にマイナーですが、欧米ではアンチエイジングのひとつとしても注目され始めています。

そうは言っでも、なかなかハードルが高いのも事実でしょう。そんな場合は、まずVトレーニング(骨盤底筋を鍛える運動)から始めてみるのもよいでしょう。

結婚後30年を超えるカップルですら性生活が変わった、というケースがあるほどです。

元々狩人であった男性は、動くもの、変化するものに関心が向く特性を備えています。

ですから、まずは女性から先に変わってしまいましょう。もし仮に今は独り身であったとしても、今から始めておいて損はありません。

4番目は栄養素です。これなら自分ひとりでも実行できます。キーワードはセロトニン。自分はこれでいいんだと認めてあげる、自己肯定感を司る物質です。

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